戦国武将が愛した香り「蘭奢待(らんじゃたい)」。
茶の湯と香りを取り込み心身の清浄に努めていました。
そして香りも武士のたしなみとして、精神性も磨かれていきました。
ある種、現代のアロマ効果とも通じる面があります。
東大寺正倉院に納められている
「蘭奢待」
春を告げる香り高い花に沈丁花があります。
この沈丁花科の木で土壌の中で樹脂を分泌し発酵されて静謐で重厚な名香を放つ香木があります。
東大寺正倉院に納められている「蘭奢待」です。
なぜ戦国武将たちは香りを求めていた?
天皇に献上されたこの香木(蘭奢待)を織田信長が切り取った話は有名ですが、なぜ戦国武将たちは香りを求めていたのか、ご存知でしょうか?
戦国武将:
理知的な思考や判断力も望む
戦国武将たちは、天下をとるために武力は勿論、冷静で理知的な思考や判断力を欲していました。
戦ばかりで死と背中合わせの血生臭い現実の中で我を失わず常に感覚を研ぎ澄ましておく必要がありました。
武士のたしなみ:
「香り」で精神性を磨く
歴史に名を残す武将たちは、権力、名誉、統率力などを手にするに文化教養も同じく重要であると茶道や香道を通して身につけていきました。
心身の清浄:
アロマ効果とも通じる
時には殺戮で疲弊し鬱気(現代でいう鬱でしょう)を取り払うに茶の湯と香りを取り込み心身の清浄に努めていました。
そして香りも武士のたしなみとして、精神性も磨かれていきました。
ある種、現代のアロマ効果とも通じる面があります。
闘魂をも密やかにしたためる術
さらには、和歌をあげて、それに相応しい香りを振り分ける遊びをしたり、風雅を愛し美しい品位を保つべく、荒ぶる闘魂をも密やかにしたためる術を身につけていったのかもしれません。
戦国時代と現代:
「したたかさ」の違い
茶道や香道の中に流れる精神性のしたたかさを知ると、現代の日本の中でいわれる「したたかさ」とは幾分違うような印象をうけたのは私だけでしょうか。
参考:
daitakuji.com(2012)
gakuin.org
東洋経済(2013.2.28)