海外で「SHIBARI」として紹介されている日本の縄の文化をご存知でしょうか。
日本の縄の文化:
海外で「SHIBARI」として紹介
海外で「SHIBARI」として紹介されている日本の縄の文化をご存知でしょうか。
相撲の回し、冠婚葬祭の水引、歌舞伎の棒縛り、などを紹介しています。
日本は古来より縄文文化を始め、縄で様々な祝いやお悔やみなどを敬意を持って表現しています。
麻縄には浄化作用
また、江戸時代、罪人を捕縄すると麻縄で罪人が逃げないように縄で縛っていました。
麻縄には浄化作用もあると罪人を浄化する意味も含まれてました。
縄の捕縄文化
縄の捕縄文化は鎖国時代も含め長く日本の文化として発展し、その縛り方、縄の色、太さなどが罪人の身分、性別、季節などに応じて何十もの種類がありました。
重要なルールとして、手の自由を奪う為に関節を固定して、血管や血流を妨げ壊死を起こさないように縛る事が大切でした。
緊縛:画家の伊藤晴雨が
アートとして広めた
そして日本の性文化に通じる緊縛ですが、画家の伊藤晴雨がアートとして広めていったと言われています。
伊藤晴雨の責め絵のモデルはお葉(佐々木カネヨ)。
実はこの女性は数々の名画のモデルとして有名です。
藤島武二「芳惠」
竹久夢二「黒船屋」
儚げな雰囲気が魅力でしょうか。
女性を縛り自由を奪う:
新たな美しさを引き出す
また盆栽について、自由を奪い美しさを引き出すものといった美の文化があり、緊縛の美的文化として女性を縛り自由を奪うことで新たな美しさを引き出すというものとの共通の概念との説明を読みました…が、女性の立場からすると、とんでもない文化にも思えます。
美しい女性を美しく縛りあげる…
まさに倒錯の文化なのでしょうか。よくわからない世界です。
しかしながら、捕縄文化は、様々な美しい結び方が存在し、美しい女性を美しく縛りあげる…、想像しがたい悩ましい世界です…。
胸を突き刺すような冷徹な信念
とはいえ、谷崎潤一郎の「刺青」にもあるように美しい肌にあえて刺青を施す…日本の美の文化について、「桜と死」といった死生観に通じる胸を突き刺すような冷徹な信念を感じると思うのは私だけでしょうか。
参考:
和楽web 2020.3.25